整理で雑誌を積極的に捨てるべき理由
2020.02.01 Sat
大がかりな部屋の片付けを行う際、誰もが必要と処分に仕分けると思います。
とりあえず近くにある物から作業するよりも、「明らかに処分対象」を最初に全て捨てるのが効率の良い片付け方です。
生活ゴミを捨てるのはもちろんですが、それ以外に明らかな処分対象は何だと思いますか?
生活ゴミと並んで優先的に処分すべき物、それは「雑誌」になります。
単行本と雑誌は「書籍」として同一のジャンルですが、「部屋の片付け」という点で考えると違うジャンルになります。
本と雑誌、その違いは何だと思いますか?
それは「情報の鮮度」になります。
最優先に処分すべきは、有効期限が切れている物
単行本といっても小説・実用書・漫画など、様々な種類がありますよね?
小説が好きな人は、同じ小説を何度読んでも楽しめるものです。
実用書は必要な時に、その都度「参考書」のように使われます。
漫画は読んで楽しむのはもちろん、コレクションとして所有することで満足感を得られます。
しかし「雑誌」はどうでしょう?
旅行雑誌・アイドル雑誌・スポーツ雑誌・車雑誌・料理雑誌・健康雑誌・経済雑誌・・・雑誌には多種多様な種類がありますよね?
この多種多様な「情報」を売っているのが雑誌であり、その情報が「最新であるか?」ということが雑誌の価値に値するわけです。
そして雑誌1冊におけるの著者は何十人にもなり、その分だけ色々な記事があります。
あなたにとって本当に重要な記事は、その中にある「ほんの数ページ」だったりしませんか?
雑誌に載ってるコンテンツで自分に有益なのはほんの数ページ、それ以外は無意味なコンテンツだったり、ほぼ広告宣伝だったりもしますよね?
つまり見た目よりも圧倒的に無意味なページが多い。あまり必要のないコンテンツの集合体が雑誌なんです。
専門雑誌であれば誰が書いたコンテンツでも読んでいて楽しかったり、有益な情報だってあるかも知れません。
それでもよほど好きな著者ではないかぎり、何年にも渡り「雑誌を保有すること」に意味は無いでしょう。
純粋な単行本に対し、雑誌は持っていること自体にそれほど満足感もありません。
時事ネタや流行ネタなど、雑誌にはその時に旬である話題が載っています。
もはや過去のものになってしまった最新情報には、何の満足感も有益な情報もありません。
雑誌は情報を提供する書籍であり、情報は鮮度が命です。
そもそもGooleやSNSで検索すれば、本当に旬な情報は大抵見つけられます。
というか、インターネットの方が圧倒的に情報が早い!
適当な時期が過ぎた雑誌は、迷わず処分しましょう。プロの片付けとして、これは鉄則です!
後で読むの「後で」は来ない
捨てきれない人によくある傾向が、「いつか」「後で」「とりあえず」「保留」です。
特に本や雑誌には、その傾向が強く見受けられます。
衣類と違い「体格が変わったから着れない」ということもないですし、本や雑誌は比較的小さいので保管もしやすく広いスペースをとりません。
せっかく買ったので「ざっと読んでから捨てよう」という甘い考えを抱きやすいのも、本や雑誌の処分で陥りやすい盲点と言えます。
雑誌を何冊も所有している人、後で読もうと思っていた雑誌を「確実に読んだ記憶」はありますか?
もし全て確実に読んでいたのであれば、新品同様の本や雑誌が部屋のあちこちから出てくることは無いはずです。
そしてその本や雑誌を所有していたこと自体も忘れていたようでしたら、その本や雑誌は「自分にとってそれほど必要がなかった」ということになりますよね?
部屋の片付け作業でよくあるのが、生活ゴミの中に新品の本や雑誌が埋もれている現象。
本が大好きなのでしょうが、決して本を大切にしているとは言えません。
何十年か前のアイドル雑誌などが出てきたとしても、いまさら読むことはあるのでしょうか?
また読んだところで、何かしらの充実感は得られるのでしょうか?そのアイドルをまだ追いかけているのでしょうか?
また女性の場合、圧倒的に多いのがファッション雑誌。
これこそ流行の塊であり、最新の情報でなければ全く意味を成さないものです。
何年も前のファッション雑誌なんて、絶対的に読み返すことはしないでしょう。
散らかった部屋には、そんな未開封の雑誌が何十冊と出て来ます。
これを後で読むというのは、ただの時間の無駄であることは明確ですよね?
好きな著者の単行本ならまだしも、情報雑誌に関しては「後で読む」という日は来ない。
残念ですが後で読み返す意味がなく、それらの古い雑誌を残すのは、実は部屋が狭くなるだけ以外のなにものでもないのです。
不要な雑誌は古紙回収業者へ
これら処分の対象になる雑誌ですが、どのように廃棄すれば良いのでしょう。
まず思い当たるのが、各地区の行政が行っている資源ゴミの回収。
通常お住まいの地域には、毎月決められた日程で古新聞や雑誌の回収日があると思います。
廃品回収や資源ゴミに出せば、基本的に処分の費用は発生しません。
そして回収された古新聞や雑誌などは、古紙として再資源化され、トイレットペーパーをはじめ、様々な品物に生まれ変わります。
また諸々のご事情で資源ゴミの指定日に出せないという方は、お近くの古紙回収業者に依頼してみましょう。
古紙は単純にゴミではなく「資源」であり、業者によっては買い取ってもらえる場合もあります。
最近の古本屋は、本のネット売却も簡単
単行本は古本屋に売却しましょう。
買取り希望の本が大量にあるようなら、無料で引き取りに来てくれる店舗もあるようです。
またオススメなのが、郵送で本を売却する古本屋。
古本屋のネットショップというイメージ。
「身分証明書」と「振込先を書いた紙」を本と一緒にダンボールに入れ、買取り業者に郵送するだけです。
買取り専門で営んでいる場合もあり、一般的な実店舗型よりもやや買取価格が高いように感じています。
また書籍だけでなくフィギアなども一緒に買い取ってもらえるようですので、まとめて片付けたい人にはとても便利なサービスですね。
物を大切にするという意味
物を大切にすることは、とても大事なことです。
特に日本人には「もったいない」という文化があります。
しかしながらその定義は漠然としていて、「もったいない」を正しく理解している人は、意外に少ないかも知れませんね。
そもそも「物を大切にする」って何でしょう?「もったいない」を少し考えてみませんか?
「もったいない」という言語は、勿体(もったい)+無い(ない)と考えられ、これは仏教の考えから由来する言葉(和製漢語)のようです。
元々は「物体」と書いていましたが、それが簡略化されて「勿体」となりました。
そもそも勿体というのは「物の本質や本来あるべき姿」という意味です。
そこには「物の本質や本来あるべき姿=重要な部分」ということから「重々しさ」「威厳さ」も含んだ言葉となっています。
この勿体が無くなることによって、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表しているのが「勿体無い」ということなのでしょう。
物は使われるために存在します。
利用しなければ「物」である意味がありません。
つまり保管することが大切なのではなく、「利用することが大切である」ということです。
捨てることがもったいないのではなく、本来の価値を発揮させていないことが「もったいない」のです。
適切な場所で捨てることや手放すことは、「資源循環型の社会」に繋がります。
本や雑誌などの書籍は情報源としての役目を終えたとしても、適正に処分すれば再資源化されて新しい物に生まれ変わるのです。
それは物として、新しい役割を与えられるということ。
このような観点からも、部屋の無駄を取り除くことは、実はとても素晴らしいことなんですよ。
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